ヘルパンギーナ・手足口病

どんな病気?

ヘルパンギーナ・手足口病は夏場に多い感染症で、5月ごろから増え始め7月に患者数のピークに達します。いわゆる「夏かぜ」の代表的な病気です。原因となるウイルスはコクサッキーウイルスやエコーウイルス、エンテロウイルスなどがあります。

ヘルパンギーナと手足口病の違いは、ヘルパンギーナは口だけに痛みなどの症状が出るのに対して、手足口病では手や足など口以外にも発疹(ほっしん)などの症状が出るのが違いになります。また基本的な治療方法などは大きく違いはありません。

ヘルパンギーナは夏場に多い

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症状

感染している患者さんに接してから2-4日間経過(潜伏期間)してから発症します。
突然熱が出て、のどの痛みが強いことが特徴です。のどの奥が赤く腫れ、水疱(水ぶくれ)が出てきます。手足口病では、のどに加えて手足にも水疱(水ぶくれ)ができます。
熱は数日で解熱することが多く、ほとんどは良くなる病気です。治ってから、手足の皮が向けたり、爪が剥がれることがあります。これらは時間がかかりますが、治ってきます。

注意点として、まれに髄膜炎(無菌性)を発症することです。この場合、頭痛や吐き気がみられ、食事もあまり取れず、不機嫌でぐったりしてきます。ヘルパンギーナと診断され、経過中にこのような症状があるときは早めに病院に受診しましょう。

手足口病でみられる症状

診断

診察診断は症状やのどの所見で行います。
インフルエンザやコロナウイルスのようなすぐ結果の判明するような抗原検査はありません。

ヘルペス性歯肉口内炎

診察ヘルパンギーナ・手足口病と似た病気として、ヘルペス性歯肉口内炎があります。同じように、口の中に水ぶくれを伴う発疹ができます。口の中の痛みが強く、食事や水分が取れず脱水症になることもあります。ヘルパンギーナや手足口病と異なる点として、歯肉が腫れてちょっとした刺激でも出血することがあります。
ヘルペスウイルスが原因のため、治療薬として抗ウイルス薬を使用することがあります。

治療

ヘルパンギーナの治療

ヘルパンギーナも手足口病も、通常は解熱剤や痛み止めを使って症状がおさまるのを待ちます。インフルエンザに対するタミフルのようなウイルスを直接たたく薬(抗ウイルス薬)はありません。
のどの痛みが強いので食欲がなくなることがよくあります。水分を十分に取るように心がけ、食事はプリンやアイスクリーム、冷たいポタージュなどのどにしみないものを摂取するようにしてください。
あまり食事や水分が取れない場合は脱水症になってしまうので、早めに病院を受診するようにしてください。場合によっては点滴や入院が必要になることがあります。 便で感染しますので、おむつを変えたら必ず手を洗いましょう。

登校・登園に関して

解熱し、食欲が戻り、元気がよければ登校・登園しても問題ありません。







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