アレルギー科

アレルギー科アレルギーは、体に入ってきた異物に対して過剰に攻撃してしまい、様々な症状が出てしまう病気です。何らかの原因によって免疫に異常が起こると、通常は体にとって無害なものに対しても異物と判断して過剰に攻撃してしまいます。これにより体に障害や異常な反応・症状が出てしまうことをアレルギー反応と言います。

アレルギーによる病気には以下のようなものがあります。

  1. アレルギー性鼻炎・花粉症
  2. 気管支喘息・咳喘息
  3. アトピー性皮膚炎
  4. アレルギー性結膜炎
  5. 食物アレルギー
  6. 蕁麻疹
  7. 接触性皮膚炎(金属アレルギーなど)
  8. 膠原病

アレルギー反応を起こす原因物質(アレルゲン)は、人それぞれで違います。近年では、血液検査で簡単にアレルゲンの検査を行うことができるようになりました。アレルギー症状で困っている、自分が何に対してアレルギーを持っているか知りたいという方は、一度検査してみてはいかがでしょうか?
また当院では、アレルギー性鼻炎・花粉症に対して舌下免疫療法を取り入れています。舌下免疫療法は、アレルギー体質を根本から直す治療方法です。花粉症に悩まされている方、薬があわず副作用の強く出ている方、一度舌下免疫療法をご検討ください。

アレルギー科
WEB予約

アレルギー性鼻炎・花粉症

アレルギー性鼻炎・花粉症アレルギー性鼻炎や花粉症によるくしゃみ、鼻水、鼻詰まりの症状でお困りの方は多いと思います。またアレルギー性結膜炎による目のかゆみも多い症状です。これらの治療は、抗ヒスタミン薬によると点眼薬・点鼻薬などを組み合わせて行います。
当院では、患者様の生活スタイル薬の副作用によって、患者様個々に合わせた治療方法を提案いたします。また症状のひどい方には、舌下免疫療法や生物学的製剤などの治療方法も可能です。花粉症症状にお悩みの方は一度ご相談ください。


詳しくはこちら

当院で処方できる花粉症治療薬

花粉症治療の料金

気管支喘息

気管支喘息気管支喘息は、アレルギー反応による炎症で気管支がせまくなく、ゼーゼー・ヒューヒュー(喘鳴)や咳、息苦しさが出る病気です。吸入薬が治療の基本となります。当院では、小児から大人までの喘息の患者様に幅広く対応しています。
気道抵抗を測定できる肺機能検査機器、呼気NO検査やイムノキャップラピッドアレルゲンなどの小さなお子様でもできる検査を準備しております。また当院の治療方針として、漫然と同じ吸入薬を処方し続けることはなるべく避け、病状が落ち着いていれば薬の減量を検討します。なかなか治らない喘息の方、自分の治療があっていないと感じている方、一度呼吸器内科専門医の診察を受けることをお勧めいたします。

詳しくはこちら

咳喘息

咳喘息は、咳だけが長く続き、ゼーゼー・ヒューヒューなどの喘鳴を伴わないのが特徴です。長引く咳の中でも頻度の多い病気です。治療は吸入気管支拡張薬や吸入ステロイド薬を使用します。咳喘息は診断や治療が難しく、適切な治療を行わないとダラダラと咳が長引きます。
当院では、モストグラフという最新の呼吸抵抗を測定する機械や呼気NO検査、CT検査などを取りそろえており、咳に対して十分な検査を行うことができます。長引く咳でお困りの方、他院で咳喘息として治療を受けているがなかなか治らない方、一度呼吸器内科専門医の診察を受けることをお勧めいたします。

 

食物アレルギー

食物アレルギー食物アレルギーは、約90%が学童期までに発症し、18歳以上の大人の発症は5%程度と低くなっています。卵、牛乳、小麦、大豆が多く、成長とともに自然にアレルギーがなくなることが多いと言われています。診断は、①アレルゲンとなる原因食物の摂取の後に症状が発現すること、②血液検査で特異的IgE抗体が検出されること、などにより行われます。
当院では、アレルギーの原因物質を特定する特異的IgE抗体を行っております。重要なのは、「食物アレルギーを正しく診断し、必要最低限の原因食物の除去」です。子供は心身ともに成長する大事な時期を過ごしており、栄養摂取の不足から成長障害などを起こさないように管理することが重要です。
当院では、アナフィラキシーの既往のある方には、緊急時の対応薬であるエピペンを処方することが可能です。万が一誤って摂取してしまいアナフィラキシー症状がでた場合に、エピペンを自己注射することにより重篤な状態になることを防ぐことができます。

詳しくはこちら

エピペン処方

当院ではエピペン処方を行っております。食事や蜂刺傷によるアナフィラキシーを起こしたことのある方には、治療薬であるエピネフリンいつでも注射できるように「エピペン」と呼ばれるペンタイプの注射薬を処方しております。アナフィラキシーは、アレルゲンの摂取や暴露から数分で急速に悪化する危険な病気です。喘息のような呼吸困難や血圧低下を引き起こし命にも関わります。エピペンを処方する必要性があるかどうかの判断を含め、アレルギー反応を起こしたことのある方は、一度医師の意見を聞いたほうがよいでしょう。

舌下免疫療法

花粉症などのアレルギー疾患に対する治療の中でも、長期的な効果や治癒を期待できる唯一の治療方法がアレルゲン免疫療法です。アレルギーの原因である「アレルゲン」を少量から投与することで、体を慣らし体質を帰ることでアレルギー症状を和らげる治療法です。スギ花粉、もしくはダニにアレルギーのあるアレルギー性鼻炎の方に適応があります。5才以上の方であれば治療を受けることが可能で、概ね80%の方に効果があります。

詳しくはこちら

 

当院で行うアレルギー検査

アレルギー疾患の治療の基本は、原因物質の同定と回避ですので、アレルゲンを特定する検査は非常に重要となってきます。当院では採血で検査を行っており、検査の種類は、主に3つあります。結果のすぐ判明する①イムノキャップラピッドアレルゲン8、②多項目を同時に検査できるVIEW-39、③単項目検査を主に行なっています。
イムノキャップラピッドアレルゲン8は、数滴の血液で検査を行うことができ、小さなお子様でも可能です。また結果も約20分程度でわかります。
一度にたくさんのアレルゲンを検査したい場合は、多項目同時測定(VIEW-39)を行います。この検査は39項目のアレルゲンを同時に調べることができます。検査結果が判明するまで数日から1週間程度かかり、費用は3割負担で5000円程度です。
単項目測定は、症状からあらかじめ疑わしいと考えられるアレルゲンについて検査します。最大13項目まで検査が可能で、一項目あたり330円(3割負担)です。
詳細はこちらを参考にしてください。

当院で行うアレルギー血液検査

検査方法 イムノキャップ
ラピッドアレルゲン8
VIEW-39 単項目検査
検査結果 即日(20分) 数日~1週間 数日~1週間
測定項目数 8 39 希望に応じて
採血量 0.1ml 5-10ml 5-10ml(項目数による)
測定項目数 スギ
カモガヤ
ブタクサ
ヨモギ
シラカンバ(属)
ヤケヒョウヒダニ
イヌ皮屑
ネコ皮屑

39項目
吸入系・食物系・その他
下記参照

別項目参照
(3-6項目程度実施する)
料金 約3000円(3割負担) 約5000円(3割負担) 1項目あたり約330円
(3割負担)

イムノキャップラピッドアレルゲン8

対象となるアレルゲンは8項目のみで、スギ・ブタクサ・カモガヤ・ヨモギ・シラカンバの花粉系とイヌ・ネコ・ヤケヒョウダニのハウスダスト系になります。項目数は絞られますが、少量の血液で検査が住むこと(指の先から少量採取)、結果が20分程度で判明するため、非常に便利な検査です。

イムノキャップラピッドアレルゲン8

参照:https://www.thermofisher.com/allergy/jp/ja/importance-of-visiting-doctor/point-of-care.html

多項目同時測定(VIEW-39)

VIEW-39は採血を行い検査します。同時に吸入系(スギやダニ・ハウスダストなど)と食物系(小麦・牛乳)などを含む39項目について検査が可能です。検査結果が判明するのには数日から1周間程度と時間がかかります。結果はアレルギーの強さにより7つのクラスに分類されます。

VIEW39 結果の見方

判定 クラス 測定値 解説
陰性 0 0-1.39 血液中に特異的IgE抗体が存在していない、もしくは微量
偽陽性 1 1.40-2.77 微量ながら、特異的IgE抗体が存在している可能性がある
陽性 2 2.78-13.4 血液中にIgE抗体が存在
クラスが上がるにつれて、アレルギーを発症する可能性が高くなったり、症状が重くなったりする場合があります。
3 13.5-58.0
4 58.1-119
5 120-159
6 160-

単項目検査

以下の項目を絞って検査することが可能です。採血を行い検査します。

単項目検査

遅発性フードアレルギー検査

遅発性フードアレルギー検査一般的な食物アレルギーは、アレルゲンを摂取してから数分から数十分後に症状が現れますが、遅発性フードアレルギーでは数時間から数日後に症状が現れます。また症状も多彩で、下痢や腹痛などの消化器症状から、湿疹・肌荒れ・慢性疲労・不眠・偏頭痛などの症状が出ます。
年齢や体質のせいだと思っていた症状が、実は遅発性フードアレルギーによるものの可能性があるため、上記のような症状のある方は一度検査を受けてみることをおすすめいたします。


詳細はこちら

院長からのメッセージ

診察当院では、気管支喘息や花粉症をはじめとしたアレルギー疾患の診療にも力を入れています。また花粉症に悩まれる方には、体質改善を目的として舌下免疫療法も行うことができます。検査結果や治療方針に関して、わかりやすく丁寧な説明を心がけておりますので、一度ご相談ください。




アレルギー科
WEB予約

keyboard_arrow_up