遅発性フードアレルギー検査

※遅発性フードアレルギーの検査は、自費診療になります。

一般的な食物アレルギーは、アレルゲンを摂取してから数分から数十分後に症状が現れますが、遅発性フードアレルギーでは数時間から数日後に症状が現れます。また症状も多彩で以下のようなものがあります。年齢や体質のせいだと思っていた症状が、実は遅発性フードアレルギーが原因となっている可能性があるため、下記のような症状のある方は一度検査を受けてみることをおすすめいたします。

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遅発性フードアレルギーの原因は?

遅発性フードアレルギーは、腸の粘膜が傷ついてバリア機能が障害されることで起こります。バリア機能が障害される原因としては、腸内環境の乱れ、グルテンやカゼイン・食品添加物などによって粘膜バリアに隙間ができてしまうことが要因と考えられています。

リーキーガットとは?

リーキーガットとは?

腸の粘膜細胞の間は、細菌や食物などが直接体の中に入ってこないように、お互いにしっかりくっついた状態になっています(タイトジャクションと呼ばれています)。しかし、腸内細菌の乱れやグルテンなどにより腸の粘膜が傷つきタイトジャンクションがゆるむと、腸の粘膜細胞の間に隙間ができてしまい、分子量の大きなタンパク質などは血管の中に漏れ出てしまいます。血管の中に漏れ出たタンパクが原因となり、アレルギー反応が引き起こされます。
リーキーというのは「漏れる」という意味で、ガットというのは「腸」という意味で、リーキーガットは「腸漏れ」を意味します。このように、腸から漏れ出たタンパク質などが原因となって、遅発性フードアレルギー反応が引き起こされると考えられています。

遅発性フードアレルギーの検査方法

遅発性フードアレルギーの検査方法遅発性フードアレルギー反応は、血液検査で行います。 通常のアレルギー検査では、特異的IgE 抗体を測定するのに対して、遅発性フードアレルギー検査ではIgG抗体を測定します。IgE抗体によるアレルギー反応は、比較的すぐ(数分から数十分)で起こりますが、IgGによるアレルギー反応は数時間から数時間かかることがあります。
また症状も、肌の乱れ、慢性疲労や不眠などのさまざまな症状があるためわかりにくいといった特徴があります。そのため、検査をしなければ症状と特定の食品に結びつけることが困難なこともあります。

以下の薬を内服されている方は検査を行うことができません。

  • 抗ヒスタミン薬(花粉症の薬)
  • ステロイド
  • 抗がん剤
  • 免疫抑制剤
  • 抗てんかん薬(フェニトイン)
  • 生物学的製剤(IL-1阻害薬・IL-6阻害薬・抗CD20抗体・TNF阻害薬など)
  • JAK阻害薬

遅発性フードアレルギー検査の流れ

  1. 問診と採血:
    医師と看護師による問診を行います。その後、指先から少量の採血を行います。 検査キットは、アメリカの検査会社に送付します(この検査は、国内では行えないためです)。 検査結果は、3〜4週間程度かかります。
  2. 検査結果の説明:
    検査結果が届いたら、医師より検査結果の説明をさせていただきます。
  3. 食事指導:
    検査結果を元に適切な食事の摂り方を指導いたします。

費用

対象となる食物の項目数によって、主に2種類の検査を行っています。
日本人の食事内容に合わせた120種類を検査する基本セットと、スパイスやハーブなどを含みより詳細な240項目を検査できる詳細セットをご用意しています。以下の費用は、診察料金、採血料金、検査料金が含まれます。後日結果説明の受診の際には、下記に加えて再診料として4400円(税込)がかかります。
検査項目について詳細を知りたい方は、お問い合わせください。

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