喘息の患者さんでは、ピークフローという小型の機械を使って、喘息の病状を把握したり診断を行うことがあります。
喘息の患者さんは夜や朝に調子が悪くなるのですが、クリニックにくる昼間などには症状がよいことが多く、喘息は適切な病状を把握するのが難しい病気です。そのため喘息の日々の症状や病状を把握するために、このピークフローメーターが重要となってくるのです。
①病状把握:喘息は日々の状態の把握が重要、定期的に測定することで的確に病状把握できる(コントロール良好の指標:PEF の変動が予測値の 20%未満。PEF が予測値の 80%以上。)
②診断的意味:肺機能正常、モストグラフ正常、NO値も正常の喘息の患者さんもいます。この場合、日内変動やモーニングディップ(朝にPEFが低い)を観察することで喘息と診断が可能です。PEF≧20%の日内変動もしくは日間変動がある場合、気管支喘息と診断します。
使い方は、まずこのピークフローメーターの赤いポッチの部分をもとに戻します。この機械に大きく息を吹き込むことで、このポッチの部分が動きます。この止まった部分の数値を記載します。
この機械によって計測された数値と症状を見て、喘息の状態を把握して医師は治療方法を決めていきます。