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新しい肺炎球菌ワクチン「キャップバックス」とは?

キャップバックスは、肺炎の原因になる“肺炎球菌”から体を守るための新しいワクチンです。
2024年に日本でも承認された、21種類の肺炎球菌に対応した最新タイプのワクチンです。当院でもワクチン接種を開始しています。

 


1. 肺炎球菌って何?

  • 肺炎の原因になる細菌のひとつで、肺炎の原因菌としては最も頻度の多い菌になります。

  • 高齢者や持病がある人が感染すると、重症化しやすいといわれています。

  • 肺炎だけでなく、敗血症や髄膜炎など命に関わる病気の原因にもなります。

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2. キャップバックスの特徴

カバーできる型(血清型)が“史上最多”の21種類

 ・肺炎球菌には100種類以上の型があり、そのうち 21種類の特に感染しやすい型をまとめて予防できる。

従来ワクチンより守れる範囲が広い

  • 以前のワクチン:13種類(PCV13)、15種類(PCV15)、20種類(PCV20)

  • キャップバックス:21種類対応で最も広い

65歳以上の成人に特におすすめ

・日本でも高齢者の肺炎予防として有効性が期待されています。

 


3. どんな人が接種するといいの?

特におすすめ:

  • 65歳以上の方

  • 糖尿病・心臓病・肺の持病(COPD・喘息など)がある方

  • 免疫が弱っている方

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4. 接種回数は?

  • 1回接種でOK
    (※今後の研究で追加接種の必要性が議論される可能性はあります)

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5. 副反応は?

体に害のある副作用は少なく、一般的には軽いものが多いです。インフルエンザワクチンなどのほかのワクチンと同じような副作用になします。

  • 接種した腕の痛み・腫れ

  • だるさ

  • 軽い発熱

通常は1〜2日で落ち着きます。

 


 

当院(名古屋おもて内科・呼吸器内科クリニック)でもキャップバックスの接種を行っています!

価格:14,000円(税別)

ワクチンの予約はこちらから

 


まとめ

  • キャップバックス=最新の肺炎球菌ワクチン

  • 21種類の菌をまとめて予防できる

  • 肺炎の重症化予防に有効

  • 65歳以上や持病がある人に特におすすめ

 

参考資料:

日本感染症学会「65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方(第7版)」

https://www.kansensho.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=56

 

 

記事作成

名古屋おもて内科・呼吸器内科クリニック

呼吸器内科専門医・医学博士 表紀仁

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